被災復興、現状のご報告
被災から一年、たくさんの皆様からの心温なるご支援をたまわり、おかげさまで大きな被害のあった禅堂と鳳凰閣の修繕が終了致しました。
心より深く、感謝いたしております。
本当にありがとうございました。
現在、鐘楼の修繕が始めれるように、取り組んでおります。
今後とも栖賢寺の復興活動、仏道修行にご理解ご協力いただけましたら幸いです。
合掌 小住
臨済宗大徳寺派
洛北禅房 栖賢寺
台風被災復興ご寄進のお願い
Seikenji Zen Temple
台風21号での栖賢寺の被災
2018年9月4日に上陸した台風21号の影響により、境内の大木が多数倒れ、境内の建物に大きな被害が出ました。
被災の状況報告とご寄進を、この場をお借りしてお願い申し上げます。
合掌
栖賢寺台風被災復興有志の会・栖賢寺禅友の会
台風直撃
境内上部の観音堂の前には、杉の大木が数本並んで立っていたのですが、それが全て根っこから倒れてしまい、観音堂の屋根と、回廊の屋根に直撃しました。
鳳凰閣に倒れる槇。二階の屋根の銅板が垂れ下がっています。
観音堂の前の杉の木が全て根から倒れました。
割れた観音堂の扉。
倒木の伐採を終えた観音堂の現状。
強風により、観音堂の銅葺きの屋根が剥がれました。
釘が飛び、波打っているようで、全面の葺き替えが必要です。
屋根の一部が潰されました。
回廊に掛かる杉の木
観音堂の屋根に掛かる大木。
回廊にはブルーシートをかけています。
翌日以降
今回の被害は住職の留守中に起こりました。それにもかかわらず、台風の翌日からたくさんの有志の方が来て下さり、処置に当たってくださいました。騒然とした境内の片付けをはじめ、圧をかけ続けている大木の重量による建物の二次被害
を防ぐために、急ピッチで倒木の伐採にかかってくださいました。
みなさんお忙しい中、連日作業にかかってくださり、温かいお気持ちに感謝の言葉も見つかりませんでした。
現状とこれから
倒木の伐採が終わりました。
境内に残された倒木の片付けが始まります。折角の木を無駄にしないよう、現場で製材して今後の境内の建築に使うべく
考えています。今後、破損した屋根に仮設の雨仕舞いをするための足場を組む工事。ブルーシートによる雨仕舞い。
そして、本格的な屋根の工事の施工が必要になってきます。
ご寄進のお願い
この場で、ご寄進のお願いをすることに大変躊躇いたしました。
しかしながら、檀家等の無い栖賢寺の被災からの復興に、お志のある皆様のご協力を、誠に恐縮ながらこのような形でお願いさせて頂きたく思います。
逆境のように思えるかもしれませんが、因果の法則、縁起の法のままに、嵐が起こり、風が吹き、木が倒れ、汗を流しています。
淡々と今の事実に参じる修行とする以外に他に、何もしようがないことを叱咤策励されているように思えます。
この被災の縁が良縁に転じ、これを起因として栖賢寺が、一人でも多くの人のよりよき生の実現のための道場として歩んでいけるよう、精進していこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
合 掌
栖賢寺台風被災復興有志の会・栖賢寺禅友の会